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Aussie3816のブログ

140字で分割するのが煩わしくなったので。

今日乗った電車での出来事

今日の夕方頃電車に乗った。始発駅から乗り込んで席に座り出発を待っていると、後から30代後半~40代前半の男性がやってきた。ややくたびれたジャージを着て裸足、持ち物は裸のギター一つだけ*1だった。流しのギタリストか何かのような雰囲気にも少しカッコよさを覚えた。肌の汚れこそ見えたものの臭いなどもなく「偶にはこういう人も居るよね」とすぐに意識から外れた。彼は私の向かい側斜め前方向に座っていた。

電車が出発して何駅か通過し私がボーっとしていると、裸足の彼が突然スクっと立ち上がり、ズカズカとこちらに歩いてきた。びっくりしたが彼の目当ては私ではなく、私のすぐ脇で立ち止まった。ドアの脇の席に座っていた私が恐る恐る見上げると、彼はドアの前に立っていた二人組の女子高生に何やら静かに迫っていた。イヤホンをしていたので会話は殆ど聞き取れなかったが、この三人の仕草から察するに女子高生らが彼の風体を面白がり、戯れに彼にスマホを向けた(無断撮影した)ようだった。

この状況に私は萎縮してしまったが、彼は女子高生らに二言三言告げるとすぐに自分の席に戻っていった。彼は落ち着いているようだったが、その仕草には苛立ちも見え隠れしていた。当の私は「自分もはじめは彼の外見を珍しく思ってしまったし同罪みたいなもんか。流石にカメラを向けるのは非常識だけど。」とか思っていた。

いきなり男性に凄まれたのが堪えたらしく女子高生らは次の駅でそそくさと降車していった。*2彼女らが出ていってほんの一瞬の後、彼はキッと顔を上げ立ち上がり、追うようにドアに向かった。吊り棚に載せていたギターも忘れてどうするのだろうと思っていると、彼は開いているドアから半身を乗り出した。そして

「ばーか。ばーか。いいかげんにしろ。」

と特大の怒声をホーム出口の方向に投げかけていた。私はもちろん、私の視界にいたほとんどの乗客がビクッとしていた。彼は再び座席に戻ってどっかりと座り込み、電車は出発した。しばらくして私は自宅最寄り駅で降車し、列車は彼を乗せて東へ去っていった。

最初に女子高生らに物申しに行った際には、彼について暴力に訴えないだけの常識ある人だという印象をもった。誰だっていきなり写真を撮られたら気分悪くなるだろう。流石に去りゆく彼女らに怒声の追い打ちをかけるのは予想もしなかったが、それ以降もただの乗客として振る舞っていたので彼のことを「普通の人」だと最終的に結論付ける。

まとめると「女子高生が非常識なことをして常識的な大人に痛い目を見せられる」という感じだろうか。いや、彼は決して暴力には訴えていないのだ。が、彼女らはド正論の苦情を浴び周囲の視線をも浴びて十分に勉強させられたはずである。

*1:この時点でクール

*2:そこが彼女らの降車駅だったのか別の車両に移ったのかは定かではない。