Aussie3816のブログ

140字で分割するのが煩わしくなったので。

第二次瑞雲祭りで高校生プレイヤーに遭遇した話

去る2018年4月22日、私は2日目の瑞雲祭りでスタンプラリーに参加していた。

www.yomiuriland.com

なんとも遊園地日和な日曜日だったが、早朝から物販に並んでいた私は寝不足でフラフラだったと思う。それでもチェックポイントの艦娘パネルを探して歩き回っていると精神的興奮の方が勝ってきて、休憩もそこそこに園内を巡っていた。

それは11時過ぎ、榛名のパネルの列に並んでいたときのこと。私の前に居たのは5人くらいの男の若者のグループだった。20代後半の私から見ても若かった、というか垢抜けないあどけなさすら感じる人達だった。

それはそれは楽しそうにおしゃべりに花を咲かせていて、はしゃいでいる感じ。それぞれが手にスマホを握り、何人かは艦これをプレイしていた。日陰の列とは言え炎天下に、熱心な提督さんだと思ったことは覚えている。

これが遊園地で行われる一般のイベントだったら私は何も思わなかったと思う。でもこれは艦これ、一応R-18である。ゲームの内容そのものは全年齢だが、プラットフォームを提供しているDMMの利用規約により18歳以下はアカウントが持てないのである。

どう見ても18歳以上には見えない彼らに、私は勇気を出して声を掛けてみた。後ろから話を聞いているだけでも良かったんだが、次第におしゃべりの熱が高まっていって単純に聞いていて頭が痛くなってきたのだ。なんとも見た目年齢相応の話題というか、前の方に並んでいる年上の男性客のアニメグッズの服装(艦これではない)を茶化したり、「こんなオタク集団、一般人から見たらキモいよな~」のような(この台詞そのままではないが)言い草が聞こえてきたりして、無視しようとしても無理だったのだ。

意を決し、集団の1人の肩を後ろからトントン。

以下、記憶の限り会話のリプレイ。

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彼「はい?」振り向く。

私「いきなりごめんな、君ら何年生なの?」

彼「えーっと、高校1年っすね。」←いきなり声を掛けられて驚いているだけで、警戒しているようではない。

私「ああ、そうなの。」「あのな、なんか楽しんでるところ水差しちゃって悪いけど、艦これって年齢制限あるの知ってるかい?」←なるべく優しく言ったつもり。

彼「えっ、あっ、そうなんすか…知らなかったっすね…」←彼を含む仲間内のおしゃべりの熱が急速にしぼんでいくのを感じた。なんかごめん。

私「まあ、他にもやってるやついるし、やるなとは言わんけど。おおっぴらにはしない方がいいと思うよ。」←優しく言ったつもり。でもこうして文字に起こすとすごく偉そうだ。なんかごめん。

彼「そうっすね…はい」

私「あとさ、オタクがどうのとか喋ってたけどさ、そういうの周りから言われて気にする人いるかもしれないから。大きい声でそういうこと言わん方がいいと思うよ。」

彼「」←言ってるそばから自分がすごくウザい人に思えてきてここらへんから彼の顔を見られていない。ほんとごめん。

私「うん、それだけ言いたかった。邪魔しちゃってごめんな。」

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 この会話のあとも彼らはまた楽しそうにおしゃべりを再開していたのでさほど気分を害したということでもなさそうだったが、ともあれ見知らぬ年上のオタク野郎にしょうもない注意をされていい気分はしなかっただろう。ほんと、ごめん。

今やインターネットなんて一人ひとりが触れられて当たり前のインフラだし、未成年が「18禁」の艦これにたどり着くことも当然あるだろう。アカウント作成時にどういう手続があったかもう忘れてしまったが、画面の前にいる人間の年齢を証明する必要は少なくともなかったはずである。仮に艦これを18歳以下がプレイをしようとも、恒常的に虚偽の年齢申告をしていること以外は特に問題は見当たらない。

ただ、ここから先は情報教育とオタク的リテラシーの領域である。まず利用規約に反するなら反するでその事実を知っているべきだし、その上でやるならやるで身を隠さないと批判を浴びかねない。また規約違反のプレイヤーを抱えていると知られれば、プラットフォームのDMMや艦これ運営に外部から”厳しいお達し”が下される恐れもゼロではない。休日にわざわざ出かけてくるくらいには楽しんでいるコンテンツに対する態度としてはあまりにお粗末であろう。

今思うと、彼らの一番のミスは見ず知らずの、たまたま近くにいただけのニイチャンに自分の年齢を明かしてしまったことだろう。正直で純粋でピュアで大変結構だが、その結果こうして知らないところでネットに自分たちのことが書かれている。今後は気をつけようね。

説教臭い問いかけになってしまったのは残念だが、今では彼らが艦これをどう楽しんでいるかを同じ提督として尋ねてみたい。指輪何個買った?とか、毎週あ号終わってる?とか。

願わくば、この記事がネット上をめぐりめぐって彼らのうちの誰かの目に留まってほしい。